実装

自己一貫性(Self-Consistency)

セルフコンシステンシー

一文定義

自己一貫性(Self-Consistency)とは、同一プロンプトから複数の異なる推論パスを生成し、多数決で最終回答を決定するCoT精度向上手法です。単一パスのCoTより大幅に精度が向上し、数学・論理問題で特に効果的です。

詳細解説

自己一貫性(Self-Consistency)とは、Wangらが2022年に提案した、Chain-of-Thought(CoT)プロンプティングの精度を向上させるデコーディング戦略です。同じプロンプトに対して、temperatureをやや高めに設定してLLMを複数回実行し、多様な推論パスを生成します。その後、各推論パスの最終回答を集計し、最も多く選ばれた回答(多数決)を最終回答として採用します。

自己一貫性が重要な理由は、LLMの推論はサンプリングの確率的性質から1回の実行では最適解に到達しないことがあるためです。複数の「独立した思考プロセス」から多数決を取ることで、単一のCoT実行より大幅に精度が向上します。算術推論・常識推論・象徴的推論タスクで10〜20%程度の精度向上が報告されています。

実装は比較的シンプルで、temperatureを0より高く設定して同じプロンプトを3〜10回実行し、最終回答(数字・選択肢等)の多数決を取るだけです。計算コストが回数倍になるトレードオフがあります。tree-of-thoughtはself-consistencyをさらに発展させ、推論プロセスそのものを探索・評価する手法です。reasoning-modelの台頭により、モデル内部での思考探索が自動化されるようになり、外部からのself-consistency適用の必要性は変化しています。

参考情報・出典

最終更新: 2026-02-26← 用語集一覧へ

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