一文定義
TPUとは、Googleが開発したAI推論・学習専用のカスタムASIC(Tensor Processing Unit)です。行列演算を特化設計で高効率に処理し、GPUと比較してGoogle規模のLLM学習に大きなコスト・速度優位があります。
詳細解説
TPU(Tensor Processing Unit:テンソル処理ユニット)とは、Googleが機械学習・深層学習のワークロード、特にニューラルネットワークで大量に行われる行列演算(テンソル演算)を高効率に処理するために設計・開発したカスタムASIC(Application-Specific Integrated Circuit)です。Googleが2016年に内部利用を開始し、2017年に論文で公開しました。
TPUが重要な理由は、汎用GPU(グラフィクス処理も考慮した設計)と比べて、AI推論・学習に特化した設計により特定のワークロードで高いコスト効率・電力効率を実現するためです。GoogleのGemini・PaLMなどの大規模モデルはTPU Podsで学習されており、研究規模での性能実績があります。
Google Cloud上でCloud TPUとして外部提供されており、Google Colabでも一部利用可能です。TPU v4・v5シリーズでは積層型メモリとHBM(High Bandwidth Memory)を採用し、大規模LLMの学習効率を高めています。NVIDIAのGPU(H100・A100)が業界標準としてデファクトになっている一方、TPUはGoogle製品・研究での主力ハードウェアです。量子化や混合精度(bfloat16)との組み合わせでTPUの効率をさらに引き出すことができます。vramの概念はGPUに特有ですが、TPUではHBM帯域幅が対応するボトルネックとなります。
参考情報・出典
- ▸In-Datacenter Performance Analysis of a Tensor Processing Unit— arXiv / Jouppi et al. / Google (2017)(参照日: 2026-02-26)
- ▸Tensor Processing Unit - Wikipedia— Wikipedia(参照日: 2026-02-26)