実装

エッジAI(Edge AI)

エッジエーアイ

一文定義

スマートフォン・IoTデバイス・組み込みシステム上でAI推論を実行する技術。クラウド送信不要でプライバシー保護・低レイテンシを実現。Apple Neural Engine・Qualcomm AIが代表例。

詳細解説

エッジAI(Edge AI)とは、AIモデルの推論処理をクラウドサーバーではなく、スマートフォン・IoTデバイス・組み込みシステム・自動車等のエッジデバイス上で直接実行する技術です。データをクラウドに送信せずにローカルで処理するため、プライバシー保護・低レイテンシ・オフライン動作・通信コスト削減を同時に実現できます。

主要なエッジAIチップ・プラットフォームとして、(1)Apple Neural Engine(ANE):iPhoneのSoCに内蔵されたAIアクセラレータ。Core MLフレームワークと連携し、顔認証・音声認識・カメラAI等を超低消費電力で実行、(2)Qualcomm AI Engine:AndroidスマートフォンのSnapdragonに搭載。Hexagon DSPとAdreno GPUを組み合わせてAI推論を高速化、(3)NVIDIA Jetson:ロボット・自動車・産業向けのエッジAIコンピュータ。GPU搭載でリアルタイムコンピュータービジョンが可能、(4)Google Edge TPU:IoTデバイス向けの小型TPUチップ。TensorFlow Liteモデルを高効率で実行があります。

主要なユースケースとして、(1)スマートフォンカメラ:顔認識・ポートレートモード・シーン検出・物体追跡等のAI処理をリアルタイムでデバイス上実行、(2)音声アシスタントのウェイクワード検出:「Hey Siri」「OK Google」の検出はエッジで処理し、起動後のみクラウドと通信、(3)工場設備の異常検知:機械の振動・音声データをエッジでリアルタイム分析し、異常を即座に検出、(4)自動運転:レーダー・カメラ・LiDARのデータをミリ秒単位でリアルタイム処理。クラウド遅延が許されないため必須、(5)医療機器:患者のバイタルデータをウェアラブルデバイス上でAI分析し、異常を検知があります。

技術的課題として、エッジデバイスはメモリ・計算能力・バッテリーに制約があるため、モデル圧縮(量子化・プルーニング・知識蒸留)が不可欠です。TensorFlow Lite・ONNX Runtime Mobile・Core ML等のエッジ向けフレームワークと、TinyML・llama.cpp等の軽量推論エンジンが活用されています。

参考情報・出典

最終更新: 2026-02-26← 用語集一覧へ

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