実装

AIエージェントメモリ

AIエージェントメモリ

一文定義

AIエージェントメモリとは、エージェントが過去の行動・会話・知識を記憶・参照する仕組みの総称で、短期記憶(コンテキスト内)・長期記憶(外部DB)・エピソード記憶・意味記憶に分類されます。

詳細解説

AIエージェントメモリとは、AIエージェントが過去の経験・会話・知識を保存・参照・更新するための仕組みの総称です。人間の記憶システムを参考に複数の種類が提案されています。

**4種類のメモリ分類(Weng 2023の分類):**

1. **短期記憶(In-Context Memory)** - コンテキストウィンドウ内の情報(会話履歴・作業中データ) - 高速アクセスだがトークン数に制限あり、セッション終了で消える

2. **長期記憶(External Memory)** - ベクトルDB・キーバリューDB等の外部ストレージ - セマンティック検索で関連情報を取得(RAGパターン) - セッションをまたいで永続化可能

3. **エピソード記憶(Episodic Memory)** - 過去の特定の出来事・タスク実行ログ - 「以前やったこと」を参照して失敗を繰り返さない

4. **意味記憶(Semantic Memory)** - 事実・概念・ルールの構造化された知識 - ナレッジグラフや構造化DBで管理

**主要な実装ライブラリ:** - **Mem0**:AIエージェント向けメモリレイヤー、セッション間永続化 - **LangChain Memory**:ConversationBufferMemory・ConversationSummaryMemory等 - **LlamaIndex Memory**:チャット履歴・エンティティ追跡

**設計上の課題:** - メモリの「何を覚えて何を忘れるか」の選択 - 古い情報の鮮度管理と更新 - プライバシー・セキュリティ(個人情報の永続化リスク) - メモリの矛盾解決

長期的なタスクを自律実行するパーソナルAIやエンタープライズエージェントでは、メモリ設計がプロダクト品質の核心となっています。

参考情報・出典

最終更新: 2026-02-26← 用語集一覧へ

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