一文定義
NeRFとは、複数の2D画像からニューラルネットワークで3Dシーンを暗黙的に表現する技術です。新視点からのレンダリングを可能にし、3D生成・AR/VR・ロボティクスに応用されています。
詳細解説
NeRF(Neural Radiance Field:ニューラルラジアンスフィールド)とは、複数方向から撮影した2D画像の集合から、ニューラルネットワークを使って3Dシーンを暗黙的に表現し、任意の新しい視点からのレンダリング(Novel View Synthesis)を可能にする技術です。
仕組みを説明します。NeRFは3D空間の座標(x, y, z)と視線方向(θ, φ)を入力として受け取り、その点の色(RGB)と密度(不透明度)を出力するMLPを学習します。体積レンダリング(Volume Rendering)と呼ばれる古典的な手法でピクセル値を積分することで、新視点画像を合成します。このニューラルネットワーク自体がシーンの3D情報を暗黙的に保持します。
発展形を紹介します。Instant-NGP(2022年)はハッシュエンコーディングで学習を数千倍高速化しました。3D Gaussian Splatting(2023年)は点群ベースの表現でリアルタイムレンダリングを実現し、NeRFより高速・高品質として注目されています。Mip-NeRFはアンチエイリアシングを改善し、Nerfactoは実用的なNeRFパイプラインを提供します。
実用応用としては、映画・VFXでのフォトリアルな3Dシーン生成、AR/VRコンテンツ制作、建築・文化財のデジタルアーカイブ、自動運転のシーン理解、ロボットの環境マッピングなどがあります。生成AI分野ではtext-to-3Dへの応用も進んでいます。
参考情報・出典
- ▸NeRF: Representing Scenes as Neural Radiance Fields for View Synthesis— arXiv / Mildenhall et al.(参照日: 2026-02-26)
- ▸3D Gaussian Splatting for Real-Time Radiance Field Rendering— arXiv / Kerbl et al.(参照日: 2026-02-26)