基礎概念

チェーンオブコード

チェーンオブコード

一文定義

チェーンオブコードとは、LLMがコードを記述・実行することで推論を行う手法で、数値計算・データ処理・論理演算をコードで正確に解き、プログラム実行結果を答えに組み込むことでCoTの計算ミスや論理の曖昧さを補います。

詳細解説

チェーンオブコード(Chain of Code、CoC)とは、LLMが複雑な推論をプログラムコードとして記述し、そのコードを実行した結果を推論過程に組み込む手法です。2023年にGoogle DeepMind・Stanford Universityの研究者らが提案しました。

**Chain of Thought(CoT)との違い:** CoTは自然言語で推論ステップを記述しますが、数値計算や論理演算では曖昧さや計算ミスが発生します。CoCはこれらの処理をコードに委ねることで精度を向上させます。

**動作の仕組み:**

``` 問題: 「東京の面積は2,194 km²、大阪は828 km²。 東京は大阪の何倍の面積か?小数点以下2桁で答えよ」

CoT(通常): 「東京÷大阪 = ... 約2.6倍」(計算ミスのリスク)

CoC(コード実行): python: print(round(2194 / 828, 2)) 実行結果: 2.65 答え: 2.65倍 ```

**強みが発揮される場面:** - **数値計算**:四則演算・統計・金融計算 - **データ処理**:CSVの集計・フィルタリング・変換 - **論理演算**:条件分岐・集合演算・真偽判定 - **アルゴリズム的思考**:ソート・検索・パターンマッチング

**拡張版:LMulator(言語モデルエミュレーター)** コード実行環境がない場合、LLM自身が「コードを実行するシミュレーター」として動作する概念も提案されています。

**実装例:** - OpenAI Code Interpreter(Advanced Data Analysis) - LangChain の PythonREPLTool - Tool Useと組み合わせたコード実行エージェント

CoCはAIエージェントがより正確に問題解決するための重要な推論パターンとして、アジェンティックワークフローの設計に活用されています。

参考情報・出典

最終更新: 2026-02-26← 用語集一覧へ

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